繊維を燃やして「毛髪の燃える臭い」がしたとすると、その繊維は絹、羊毛、プロミックスの三種類に絞られたことになります。
プロミックスは特殊な繊維なので、一般には絹か羊毛かということになります。
絹と羊毛の見分け方としては、顕微鏡で繊維の表面を観察する方法があります。
繊維表面に鱗のようなスケールがあれば、その繊維は羊毛もしくはカシミヤなどの獣毛と推定されます。 羊毛と獣毛をあわせて「毛」と表示します。
防縮加工を施された羊毛の場合には、スケールがわかりにくくなっているものもあるようです。
顕微鏡観察でスケールが認められなかった場合には、絹の可能性が高くなります。
更に、顕微鏡で繊維断面を観察し、絹の特徴の三角断面が観察できれば、絹で間違いないでしょう。
特殊なケースとして、黒などに濃色に染められた繊維の場合には、光が透過しないため光学顕微鏡では繊維断面の観察ができない場合があります。
過酸化水素で繊維を脱色することで、顕微鏡観察が可能になります。
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