6種類の染料の3色について、染色濃度を1%、5%、10%o.w.fと変えて染色された絹繊維の臭化リチウム水溶液に対する溶解性を表にまとめました。
表中で◎は完全溶解、〇は一部溶解、△は不溶性を示します。
反応染料(ジクロロトリアジンタイプ:Mikacion)で染色された絹繊維は不溶性を示しました。これは染料の繊維への染着において、繊維と染料分子との間で共有結合が形成されているための影響と推定されます。
2008年10月26日日曜日
2008年10月25日土曜日
染色された絹繊維の臭化リチウム水溶液に対する溶解性 試験方法
絹糸1gを直接染料、酸性染料、金属錯塩染料、反応染料(ジクロロトリアジンタイプ)、反応染料(モノクロロトリアジンタイプ)、反応染料(α-ブロモアクリルアミドタイプ)の6種類の染料の青、赤、黄色の3色でそれぞれ染色しました。
染色された絹糸1gを40℃の8mol/L臭化リチウム水溶液10ml中に1時間浸漬し、溶解性を調べました。
染色された絹糸1gを40℃の8mol/L臭化リチウム水溶液10ml中に1時間浸漬し、溶解性を調べました。
2008年10月19日日曜日
絹フィブロイン・コーティング布の紫外線吸収特性 まとめ
基布が綿、レーヨン、キュプラ、ビニロンの場合には、300nmより短波長側でコーティング布の反射率と透過率が未加工布より低下しており、絹フィブロイン・コーティングによる紫外線吸収効果が認められました。
基布がウール、ナイロン、ポリエステルの場合には基布自体も紫外線を吸収するため、それらの紫外線吸収と絹フィブロインの紫外線吸収が重なり、コーティングによる紫外線吸収効果は明確ではありませんでした。
基布がウール、ナイロン、ポリエステルの場合には基布自体も紫外線を吸収するため、それらの紫外線吸収と絹フィブロインの紫外線吸収が重なり、コーティングによる紫外線吸収効果は明確ではありませんでした。
2008年10月18日土曜日
2008年10月17日金曜日
2008年10月15日水曜日
2008年10月14日火曜日
2008年10月13日月曜日
2008年10月12日日曜日
2008年10月10日金曜日
2008年10月8日水曜日
絹フィブロイン・コーティング布の紫外線吸収特性 試験方法
(1)コーティング方法
綿、ウール、絹、レーヨン、キュプラ、アセテート、ビニロン、ナイロン、アクリル、ポリエステルの各布に、2%絹フィブロイン水溶液を刷毛で塗布しました。乾燥後、加工布を50%エチルアルコール水溶液中に数分間浸せきし、塗布した絹フィブロインを不溶化しました。
綿、ウール、絹、レーヨン、キュプラ、アセテート、ビニロン、ナイロン、アクリル、ポリエステルの各布に、2%絹フィブロイン水溶液を刷毛で塗布しました。乾燥後、加工布を50%エチルアルコール水溶液中に数分間浸せきし、塗布した絹フィブロインを不溶化しました。
(2)紫外線吸収特性の測定
紫外・可視分光光度計に付属の積分球を取り付け、試験布の拡散透過率と拡散反射率を測定しました。
紫外・可視分光光度計に付属の積分球を取り付け、試験布の拡散透過率と拡散反射率を測定しました。
2008年10月6日月曜日
凍結処理により絹フィブロインに固定化されたカタラーゼの熱安定性 試験結果
固定化されていない遊離(Free)のカタラーゼと固定化(Immobilized)されてたカタラーゼの熱安定性を図に示しました。
熱処理温度が高くなるほど相対活性は低下しますが、低下の仕方は遊離の方が急です。遊離の場合には55℃で相対活性が0%になりました。
固定化された場合には、60℃においても31.8%の活性があり、固定化により熱安定性が向上することがわかりました。
2008年10月5日日曜日
凍結処理により絹フィブロインに固定化されたカタラーゼの熱安定性 試験方法
凍結処理により絹フィブロインがβ型に結晶化する特性を利用してカタラーゼを包括固定し、固定化により熱安定性が向上することがわかりました。
(1)絹フィブロイン水溶液の調製
絹繊維20gを40℃の9M臭化リチウム水溶液100mlで溶解します。溶解液をセルロースチューブに入れ透析し、臭化リチウムを脱塩し、6%の絹フィブロイン水溶液を得ました。
(2)酵素固定
6%絹フィブロイン水溶液と0.2g/Lカタラーゼ水溶液を1対1の割合で混合し、この混合水溶液を-5℃で凍結し、凍結状態を数日間維持しました。次に、流水で解凍し、絹フィブロインの凝固物に包括固定されたカタラーゼを得、これを水溶液中で保存しました。
(3)酵素活性測定
pH7.2の0.1Mりん酸ナトリウム緩衝液20mlに50mg/Lカタラーゼ水溶液1mlあるいは絹フィブロインに固定化されたカタラーゼ0.03gを加え、25℃~60℃の各温度で20分間保持した後、25℃で10分間放置後、100mM過酸化水素水溶液20mlを加え、20分間反応させました。反応後、反応液を2ml採取し、6N硫酸5mlと0.1M塩化マンガン水溶液2滴を加え、N/100過マンガン酸カリウム水溶液で滴定し、反応液中に残存している過酸化水素量を求めました。
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