2009年1月12日月曜日

絹フィブロインフィルムの徐放性  その5

pH依存性
 オレンジⅡを含有した絹フィブロインフィルムをpHの異なる水溶液中に一定時間浸漬し、溶出する色素濃度を調べ、その結果を図に示しました。
 オレンジⅡの溶出はアルカリ性側で高く、酸性側で低いことがわかりました。
 また、ローズベンガル及びクリスタルバイオレットを含有する絹フィブロインフィルムについても同様の試験を行いました。
 ローズベンガルの場合には、オレンジⅡの場合と同じくアルカリ性側で高い溶出を示しました。
 蒸留水に浸漬した場合では色素の溶出の見られなかったクリスタルバイオレットですが、緩衝溶液中に浸漬した場合には溶出が認められ、オレンジⅡやローズベンガルの場合とは逆に酸性側で高い溶出が見られました。


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