2008年11月3日月曜日

絹フィブロイン加工布の耐洗濯性 試験方法

(1) 加工対象布
 JIS L 0803で規定された染色堅ろう度試験用の添付白布。
 綿、ウール、レーヨン、アセテート、ビニロン、ナイロン、アクリル、ポリエステルの8種類。布の大きさは30cm×30cm

(2) 加工方法
 %絹フィブロイン水溶液中に加工対象布を浸漬、マングルで絞って脱液後、乾燥。
 次に、絹フィブロインを付着させた布を50%エチルアルコール溶液中に浸漬、脱液、乾燥して付着させた絹フィブロインを不溶化。

(3) 洗濯試験
 洗濯機:全自動洗濯機
 容量:49.5L
 洗濯工程:洗濯(6分)→すすぎ2回→脱水→自然乾燥
 洗濯温度:室温
 負荷布:1.5kg
 洗剤:弱アルカリ性洗剤(花王 アタック)0.8g/L
    中性洗剤(P&G モノゲン・ユニー)1.5g/L

(4) 絹フィブロイン付着量測定
 加工布の絹フィブロイン付着量は絹フィブロインあるいは加工対象繊維のいずれかを溶解し、その重量変化より求めました。溶解方法はJIS L 1030を参考にしました。
 綿、レーヨン、ビニロン、ナイロンの場合には、5%水酸化ナトリウム法により絹フィブロインを溶解し、付着量を求めました。綿とレーヨンの場合には未加工でも水酸化ナトリウム溶液の作用で重量に減少があるので、この値はブランク値として測定値より差し引きました。
 ウールの場合には、35%塩酸法により絹フィブロインを溶解し付着量を求めました。
 アセテートの場合には、100%アセトン法でアセテートを溶解し付着量を求めました。
 アクリルとポリエステルの場合には、次亜塩素酸ナトリウム溶液法により絹フィブロインを溶解し付着量を求めました。

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