まとめ
絹フィブロイン溶解液の脱塩において、拡散透析と電気透析を組み合わせた脱塩を試み、次のことがわかりました。
(1) 拡散+電気透析では、透析外液をオーバーフローさせることなく電気透析により透析外液を循環させながら脱塩するので、使用水量を低減することができました。
(2) 絹繊維(絹フィブロイン)を溶解するためには高濃度の中性塩水溶液を使うため、透析チューブの内と外での濃度差が大きく拡散透析が有利な脱塩初期段階では拡散透析単独で脱塩を行い、濃度差が縮小して効率が低下した時点からは拡散+電気透析で脱塩を行うことで使用水量の低減と徹底脱塩の両立が可能でした。
(3) 絹繊維を硝酸カルシウム水溶液で溶解して調製した絹フィブロイン溶解液を脱塩することで、ハロゲン化合物を生成することなく電気透析を行うことができました。
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