まとめ
絹フィブロインフィルムのプロテアーゼによる分解性を、プロテアーゼの種類、フィルム含有添加物の有無及び種類を変えて検討し、次のことがわかりました。
(1) トリプシン、キモトリプシン、プロナーゼEの3種類のプロナーゼのうち、最も高いフィルム分解性を示したのは、プロナーゼEでした。
(2) ベタインを添加剤として含むフィルムの場合には、トリプシン、キモトリプシン、プロナーゼEのどのプロテアーゼに対しても無添加のフィルムよりも高いフィルム分解性を示しました。
(3) ポリエチレングリコール600を添加剤として含むフィルムの場合には、開始から2時間までの分解性は高いが、それ以降は低下しており、フィルムから溶出したポリエチレングリコール600による抑止効果が推定されます。
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