2008年9月3日水曜日

硬タンパク質膜のひとつケラチン膜の作り方

 精製したした羽毛(ケラチン)10gを調製後3日を経過した0.2Mチオグリコール酸ナトリウム溶液(チオグリコール酸に水酸化ナトリウム溶液を加えてpH11.0に調製したもの)を加えて、50℃で4時間振とうしてケラチンを溶解した。この溶液を5000r.p.mで10分間遠心して不溶物を取り除いた後、セルロースチューブに移し、室温で24時間イオン交換水で透析した。透析後、同じ条件で遠心し、上澄みをアクリル樹脂板上に流し、風乾した。ケラチン膜の結晶化が進みすぎないうちにアクリル板よりはがし、水中に保存した。
 上澄みに2%グリセリンを混合して製膜した場合には、風乾後そのまま保存した。
 ケラチン膜をメチルエステル化、ヒドラジン誘導体、アジド誘導体と化学修飾し、最後にアルカリホスファターゼと反応させ、アルカリホスファターゼを共有結合で固定したケラチン膜を得た。

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